よく聞く説

「いびきをかいているのはよく眠っている証拠」

結論

デマ

続くいびきは熟睡のしるしではありません。アデノイドや扁桃の肥大、睡眠時の呼吸障害の可能性があり、発育にも影響します。受診して評価してもらいましょう。

この説はどこから来たのか

疲れた大人が倒れ込むように眠って大きないびきをかく——「いびきは熟睡のしるし」という印象はそこから来ています。子どもの場合、頻繁ないびきはむしろ、睡眠中に気道の一部がふさがっていることを示しているかもしれません。

根拠は何を示しているか

米国小児科学会(AAP)の診療ガイドラインは、すべての子どもと思春期の若者についていびきの有無を確認するよう求めています。小児の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の有病率は1.2〜5.7%とされ、症状には習慣的ないびき(断続的な呼吸の停止、鼻を鳴らす音、あえぎを伴うことが多い)、眠りの乱れ、日中の行動面の問題が挙げられています。幼い子では日中の眠気はむしろまれです。この病気は、認知機能の低下、行動の問題、成長障害、高血圧、心機能の異常と関連します。ガイドラインが扱う主な危険因子はアデノイド・扁桃の肥大と肥満で、アデノイド・扁桃肥大のある子には摘出手術が第一選択の治療、過体重や肥満の子にはあわせて減量が勧められています。

どうすればよいか

  • まず1〜2週間記録します。週に何晩いびきをかくか、眠っている間に苦しそうな呼吸、あえぎ、鼻を鳴らす音、呼吸の停止がないか。
  • 受診のときに記録を持参します。
  • 睡眠検査(終夜睡眠ポリグラフ検査)や専門医への紹介が必要かどうかは、医師が判断します。

受診の目安

  • 週に3晩以上いびきをかく。
  • 眠っている間の呼吸が苦しそう、あえぐ、鼻を鳴らす、呼吸が止まるのが見てわかる。
  • 半年以上おねしょがなかったのに、また始まった。
  • 日中の眠気、不注意や多動、学習上の困りごとがある。

根拠

  1. AAP · 米国小児科学会

    American Academy of Pediatrics. (2012). Diagnosis and management of childhood obstructive sleep apnea syndrome. Pediatrics, 130(3), 576–584. https://publications.aap.org/pediatrics/article/130/3/576/30284/Diagnosis-and-Management-of-Childhood-Obstructive

    直接の出典 · 査読論文 · 2026-10-13 確認

出典の確認日:2026-10-13

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