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2026〜27年シーズンのインフルエンザ:子どもと妊婦の予防接種ガイド

結論から: 生後6か月以上の子どもには、毎年のインフルエンザ予防接種がすすめられています1。妊娠中は、どの時期でも接種できます23。今シーズンは例年より早く流行が始まった地域があるので、予約できるなら待たないでください。

今シーズンは何が違うのですか?

韓国:流行注意報が例年より早い。 韓国疾病管理庁(KDCA)は2026年9月11日から2026〜2027年シーズンのインフルエンザ流行注意報を出し、今シーズンの流行は例年より早いと明言しました4。第36週(8月30日〜9月5日)の監視データは次のとおりです。

  • 外来患者1,000人あたりのインフルエンザ様疾患は 25.3 人。今シーズンの流行基準は 12.9 人、前年の同じ週は 6.6 人
  • 年齢別では7〜12歳がもっとも多く(75.1 人)、次が1〜6歳(49.8 人)

つまり、今回の流行の中心は学齢期の子どもと幼児です。KDCAは、日本でも同じように早い時期に流行期に入ったと伝えています4。

韓国:無料接種を14歳まで拡大。 今シーズン、国の無料接種の対象となる子どもは「生後6か月〜13歳」から「生後6か月〜14 歳」に広がりました。妊婦と2回接種が必要な子どもは、9月21日からいちばん先に始まっています5。

イングランド:子どもと妊婦が先。 NHSは2026年9月1日から子どもと妊婦への接種を始めました。この人たちを先にするのは、ウイルスが年少の子どもたちのあいだで速く広がるためで、インフルエンザのピークはふつう12月と1月です2。NHSは、昨冬におよそ 104,000 件の入院が避けられたと推定しています2。

なぜ子どもに予防接種が必要なのですか?

子どもにとってインフルエンザは「少し重いかぜ」ではありません。米国CDCのデータです1。

  • 5歳未満、とくに2歳未満の子どもは、重い合併症を起こすリスクが高い
  • 米国では、5歳未満のインフルエンザによる入院は年間 6,000〜25,000 人
  • 2024〜25年シーズンに報告された子どものインフルエンザ死亡のうち、約 90% は接種を完了していなかった

毎年の接種は、発症、受診、学校の欠席を減らし、入院と死亡のリスクを下げます1。

子どもの接種はどう進めますか?

  • 何か月から: 生後6か月から、毎年1
  • 何回: 生後6か月〜8歳で、はじめて接種する子ども、またはこれまでに1回しか受けたことがない子どもは、今シーズン2回、少なくとも4週間あけて接種します1。韓国の決まりも同じです(9歳未満)5
  • 効きはじめ: 接種からおよそ2週間で抗体ができます1
  • いつ受けるか: 10月末までが理想です。過ぎてしまっても、流行が続いているあいだは受ける意味があります1
  • 注射か、経鼻か: イングランドではほとんどの子どもが経鼻ワクチンを受けます2。米国では経鼻ワクチンは2〜49歳が対象で、妊婦には使いません1

使えるワクチンの種類や公費の範囲は国や地域によって違います。お住まいの地域の接種先の案内に従ってください。接種後によくある反応は予防接種のすべてで確認できます。

妊娠中でも接種できますか?

できます。妊娠のどの時期でも受けられます23。CDCが挙げる理由は次のとおりです3。

  • 妊娠中にインフルエンザにかかると、入院が必要になる可能性が高くなる
  • 2018年の研究では、妊娠中の接種によってインフルエンザによる入院のリスクが平均で約 40% 下がった
  • 母親の抗体が赤ちゃんに移行し、まだ接種できない生後数か月のあいだ赤ちゃんを守る
  • 妊婦は注射のワクチンを受け、経鼻ワクチンは使わない
  • 50年以上にわたり数百万人の妊婦に接種され、安全性の実績がある

NHSは、妊婦はRSウイルスワクチンと百日せきワクチンも受けられ、生後数週間の赤ちゃんを守れると伝えています2。制度は国によって違うので、妊婦健診で担当の医師に聞いてみてください。

生後6か月未満の赤ちゃんは接種できません。どう守りますか?

  • 妊娠中に母親が接種し、抗体を赤ちゃんに渡す3
  • 赤ちゃんの世話をする家族が全員接種する1
  • 手洗い、せきをするときは口と鼻をおおう、呼吸器の症状があるときはマスク、こまめな換気4

3つの地域の接種のしくみ

地域 子ども 妊婦
韓国5 生後6か月〜14歳は無料。2回接種の子は9月21日から、1回の子は9月28日から、2027年4月30日まで 9月21日から無料
イングランド2 9月1日から。学齢期の子は主に学校で、2〜3歳はかかりつけ医で予約 9月1日から、どの時期でも
米国13 生後6か月以上は毎年接種 どの時期でも、注射で

そのほかの国や地域は、現地の保健当局の案内を確認してください。

インフルエンザにかかったら、すぐ受診すべきサインは?

CDCが挙げる、子どもの緊急のサインです6。

  • 呼吸が速い、または苦しそう
  • 唇や顔が青っぽい
  • 息をするたびに肋骨のあたりがへこむ
  • 胸の痛み
  • 強い筋肉痛(歩こうとしない)
  • 脱水(8時間おしっこが出ない、口が乾く、泣いても涙が出ない)
  • 起きているのに反応がにぶい、関わろうとしない
  • けいれん
  • 40°C を超える熱が解熱薬でも下がらない
  • 生後12週未満の赤ちゃんの発熱(何度でも)
  • 熱やせきがいったん良くなったあと、ぶり返す、または悪化する
  • 持病の悪化

妊娠中にインフルエンザの症状が出たら、早めに医師へ連絡してください。CDCは、妊娠中に感染が確定した、または疑われる場合は早期の抗ウイルス治療をすすめています3。薬を使うかどうかは医師が判断します。

ふだんの発熱時のケアは子どもが熱を出したらをご覧ください。

よくある質問

いまから受けても間に合いますか? 間に合います。ウイルスが広がっているあいだは、1月以降になっても接種の効果が期待できます1。

妊娠初期でも受けられますか? 受けられます。CDCもNHSも、妊娠のどの時期でも接種できるとしています23。

授乳中の接種は赤ちゃんの役に立ちますか? 立ちます。CDCは、授乳中の接種でできた抗体が母乳を通じて赤ちゃんに届くと説明しています3。

本記事は、韓国疾病管理庁、NHS England、米国CDCの公開情報をもとに整理したものです。接種の制度は国や地域によって異なりますので、お住まいの地域の保健当局と接種先の案内に従ってください。医療上の助言ではありません。接種や治療については医師にご相談ください。

参考文献

Footnotes

  1. Centers for Disease Control and Prevention. (2026, June 16). Flu and children. https://www.cdc.gov/flu/highrisk/children.html ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7 ↩8 ↩9 ↩10 ↩11

  2. NHS England. (2026, September 1). NHS kicks off flu jabs for children and pregnant women ahead of winter. https://www.england.nhs.uk/2026/09/nhs-kicks-off-flu-jabs-for-children-and-pregnant-women-ahead-of-winter/ ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7 ↩8

  3. Centers for Disease Control and Prevention. (2024, September 17). Flu & pregnancy. https://www.cdc.gov/flu/highrisk/pregnant.htm ↩ ↩2 ↩3 ↩4 ↩5 ↩6 ↩7 ↩8

  4. 질병관리청 [Korea Disease Control and Prevention Agency]. (2026, September 11). 2026-2027절기 인플루엔자 유행주의보 발령, 예년보다 이른 유행, 학생 및 고위험군 대응 강화 [Press release]. https://www.kdca.go.kr/bbs/kdca/42/312593/artclView.do ↩ ↩2 ↩3

  5. 질병관리청 [Korea Disease Control and Prevention Agency]. (2026, August 25). 올겨울 인플루엔자 국가예방접종, 14세까지 확대해 9월 21일부터 순차 시행 [Press release]. https://www.kdca.go.kr/bbs/kdca/42/312308/artclView.do ↩ ↩2 ↩3

  6. Centers for Disease Control and Prevention. (2024, August 26). Signs and symptoms of flu. https://www.cdc.gov/flu/signs-symptoms/index.html ↩

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