よく聞く説
「歩行器を使うと早く歩けるようになる」
結論
デマ研究では歩行器はむしろ運動発達を遅らせ、転落ややけどの重大事故を招くとされ、カナダでは販売が禁止されています。歩く練習に最良の道具は床と裸足です。
この説はどこから来たのか
歩行器に入れた赤ちゃんは床を蹴って部屋じゅうを動き回るので、早く歩けるようになったように見えます。大人の手も空くため、歩行器は代々使われてきました。けれども動いているのは車輪であって、自分で歩くことを覚えたわけではありません。
根拠は何を示しているか
米国小児科学会(AAP)の結論は2点です。第一に、役に立たないこと。歩行器は歩く練習にはならず、むしろ歩き始めを遅らせることがあります。第二に、危険なこと。歩行器に乗った子どもは1秒で約1メートル進めるため、そばに大人がいても止められません。歩行器によるけがの大半は、大人が見ているときに起きています。最も多いのは階段からの転落で、骨折や重い頭のけがにつながります。手が高いところまで届くようになるので、テーブルクロス、コンロの鍋の取っ手、暖房器具も危険になり、プールや浴槽での溺水、高い場所の物による中毒のおそれもあります。AAPは車輪付き歩行器の製造・販売の禁止を求めており、カナダではすでに禁止されています。
どうすればよいか
- 車輪付きの歩行器は買わない、使わない。もらっても手元に置きません。
- 遊ぶ場所がほしいときは、車輪のない据え置き型のアクティビティセンターを選びます。
- ベビーサークルやプレイヤードで安全な場所をつくり、おすわり、はいはい、歩く練習をさせます。
- 少し大きい子は、ハイチェアに座ってトレーの上のおもちゃで遊べます。
根拠
AAP · 米国小児科学会
American Academy of Pediatrics. (n.d.). Baby walkers: A dangerous choice. https://www.healthychildren.org/English/safety-prevention/at-home/Pages/baby-walkers-a-dangerous-choice.aspx
直接の出典 · 学術機関・専門学会 · 2026-10-13 確認
出典の確認日:2026-10-13

