妊婦さんの約7割がつわりを経験します。多くは6週ごろに始まり、9週で山を越え、14〜16週で和らいでいきます。とてもつらいものですが、ふつうは赤ちゃんに害はありません——まずこれを先に置いておきます。
根拠のある和らげ方
- 少量をこまめに:空腹はいちばん強い引き金です。目が覚めたらベッドの上でクラッカーを2枚食べてから起き上がる。2〜3時間おきに何か口にして、おなかがすくのを待たないこと
- ビタミンB6:第一選択としてすすめられます。1回10〜25 mgを1日3回が一般的です(具体的には医師の指示に従ってください)
- しょうが:しょうが湯やしょうが糖は軽〜中等度のつわりに有効で、研究の裏づけもまずまずあります
- においの引き金を避ける:調理の油煙、香水、冷蔵庫のにおい……「かいだだけで気持ち悪くなる」ものをリストにして家族に渡しましょう
- 冷たいものを優先:冷たい食べものはにおいが立たないので、温かい料理より口にしやすくなります
- 水分をしっかり見張る:吐く回数が多いときは少しずつ何度も。ただの水より経口補水液のほうが向いています
あてにならない言い分
- 「つわりがひどいほど赤ちゃんが賢い」——根拠はありません。つわりが軽い、まったくない場合もまったく正常です
- 「吐くのは○○が足りないからだ、すぐ補え」——やみくもに補おうとすると、かえって気持ち悪さが増します
受診が必要なライン(妊娠悪阻に注意)
- 24時間、食べることも飲むこともできない。水を飲んでも吐く
- 尿の量が明らかに減った、色が濃い、めまいや動悸がする
- 体重が妊娠前より5%以上減った
- 吐いたものに血が混じる
妊娠悪阻は点滴治療が必要な医学的な問題であり、がまんで乗りきるものではありません。処方される吐き気止め(ドキシラミンとB6の合剤など)の安全性には多くのデータの裏づけがあります。ひとりで耐えないでください。
本記事は経験とガイドラインをもとに整理しています。具体的な薬の使用は産科医の指示に従ってください。
読んでくださってありがとう
質問があれば、お気軽に
